メキシコに留学することになりました


角田 美波(第1回参加)

こんにちは、第一回ペルー文化交流研修旅行(以下、ペルー研修)に参加した、津田塾大学四年の角田美波です。私は今年の八月からメキシコに一年間留学することになりました。日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画という日本とメキシコの交換制度を利用して行きます。私が47期生となるので、非常に歴史ある交換制度です。そして、私がこの留学に挑戦しようと思ったきっかけとして、私が参加したペルー研修が大きく関わっています。今回はどのようにペルー研修がメキシコ留学を後押ししたのかを少しお話したいと思います。

まずペルーに行ったことでスペイン語学習に対するモチベーションが上がりました。ペルーに行って当然のことですがスペイン語で話を聞いたり、考えたり、口に出して答えたりする機会が増えました。その中で自分の意思がうまく伝わったり、相手の言うことを理解できたりしたら嬉しかったです。逆に伝わらなかったり、相手の言う意味が理解できなかったりしたときはもどかしい気持ちになりました。そういった感情一つ一つが、「スペイン語もっと上手になりたい」という気持ちを着々と芽生えさせました。また、スペイン語には国や地域によって方言があります。大きな違いがあるというわけではありませんが、言葉のチョイスや発音やテンポが微妙に違います。日本ではスペインのスペイン語を学んでいたので、ペルーのスペイン語がとても新鮮に感じて興味深いなと感じたことを覚えています。このような発見ができるのも現地に行ってこその醍醐味かなと思います。以上の経験からスペイン語の奥深さや面白さを再発見し、より長い期間スペイン語圏に滞在してもっとスペイン語を向上させたいと思うようになりました。

また、ペルー研修は私にラテンアメリカへの興味関心を与えました。ペルーに行く前、私は正直ペルー及びラテンアメリカに関してあまり興味がありませんでした。しかし現地に行って日本と全く異なる芸術や食文化やダンスや音楽を見て、私は衝撃を受けました。特にペルーではダンスが盛んで、休日には外から歌や音楽を楽しむ声が聞こえてきました。ダンスや音楽がペルーでは、日常生活の中に密着しているものなのだなと感じました。またペルーで「日本のアニメを観ていた」、「柔道や空手を経験したことある」、という人々に世代を問わず多く出会い、とても驚きました。そして同時に、ペルーの人々は日本をこんなに身近に感じてくれているのに、私は今までペルーにあまりにも無関心だったなと反省しました。以上のことから、私はペルー及びラテンアメリカの文化や社会問題に興味を持ちました。ペルーから帰国をしてラテンアメリカ研究を専門とする教授のゼミに入り、現在も同じ興味関心を持った仲間と研究をしています。

このようにペルー研修で得た感情や記憶が、今回のメキシコ留学挑戦に繋がっていると確信しています。ちなみにここでお話ししたことは、私が向こうで体験したり感じたりしたことのほんの一部です。私自身一年間外国で生活するという経験は初めてで不安もありますが、今度は自分がどんな発見をして、どんな興味を広げていくのかが楽しみです。ペルー研修に少しでも参加してみようかなと考えている方がいれば、私は強くオススメしたいです。