ペルーを通して世界を知るペルー文化交流研修旅行

第5回2024年2~3月 ペルー文化交流研修旅行のお誘い

 スペイン語を学習している皆さん、皆さんにはペルーという国がどのように映っているのでしょうか?マチュピチュ、ナスカの地上絵、インカ帝国…テレビ番組等でよく紹介されていますが、残念ながら、それは観光客としてその国の表面を見ているだけかもしれません。ペルーの人々はどのように考え、どのように生活をしているのか、自分の目で実際に確かめてみたいとは思いませんか?
 この旅行の主催者は、Guillermo Yoshikawa Torresというペルー人です。Guillermo先生はペルー、リマに在住しています。彼は長年にわたり日本のいくつかの大学でスペイン語を教えてきました。その間に思ったことは、日本人が正しくラテン諸国の人々を理解してくれているのだろうか、という疑問でした。そこで、彼は自分が教えている学生の希望者を募り、ペルーでの1カ月の研修旅行を計画立案し、毎年学生たちとともに旅行をして、数年間で延べ100人以上の学生たちに素晴らしい経験を持つ手助けをしてきました。
 さらに多くの学生の皆さんにペルーでの体験を通して、広く世界に目を向ける機会を提供したいとの思いで、2017年から大学で一緒にスペイン語を学んでいる学生の皆さんとこの研修旅行を復活して、実施していました。残念ながらコロナの流行で、3年間実施できませんでしたが、来年再び実施したいと現在計画しています。
 ホームステイによるペルー人との生活、日本理解のためのペルー人との文化交流、そして国内旅行と盛りだくさんの計画が組まれています。そして、多くのペルー人との交流の中から、皆さんのスペイン語力を身につけていただきます。旅行代理店を通したツアーではありません。期間中の国内旅行もGuillermo先生が案内をします。全ての研修旅行期間で先生やホストファミリーの方々が皆さんをバックアップしてくださいます。文化交流のための準備は、ペルーに旅行してきた先輩などの話を聞き、皆で事前に数回集まって資料や原稿等を作ります。
 自分たち自身で作る研修旅行です。自分の行動に責任を持ち、その行動で自分なりの成果を出せます。この趣旨に賛同していただき、積極的に活動に参加される学生の皆さんを募集します。

2023年10月 浦 眞佐子

研修地  ペルー 
実施期間 2024年2月21日(水)~3月21日(木)
募集人数 12名 
参加費用 約660,000円 (10月18日現在)
主催者  吉川 ギエルモ

速報 2024年2月に研修旅行を実施します

 3年間休止していましたペルー文化交流研修旅行を再び開催することとなりました。今まで同様に、語学だけでなく、ペルー人の生活に加わりつつペルーの文化や歴史、社会等について、体験を通しながら理解をしよう、というものです。幸い今まで事故もなく、学生の皆さんたちは様々な点でこの経験を通して視野を広げてくれました。今回も、安全に様々な経験をしてくれることを願っています。

 実施期間:2024年2月21日 ~ 3月21日 前半は国内旅行、後半は学校にて文化交流研修を行います。

社会人の方もペルーを知ってください

 私事ですが、今年度をもちまして日本側主催者の浦が定年になりますので、今回の研修旅行が最後となります。そこで、社会人の方々にも、ぜひペルーという国をより深く知っていただきたいと思い、スペイン語を学習している社会人向けの旅行も計画いたしました。社会人の皆さまは、すでにいろいろな海外旅行を経験されている方も多いかと思いますが、今回巡るところは3,000メートルぐらいの高地になりますので、体力的に無理をせず、同じスペイン語を学んでいる仲間とスペイン語を使ってみる楽しさを加えて、(ラグビー日本代表のスローガンではありませんが)「Nuestro Equipo」として皆さんで協力しながら楽しい旅行にしていきたいと思っています。現地Lima 集合、解散です。

 実施期間:2024年3月27日 ~ 4月6日 リマ、クスコ、オリャンタイタンボ、プノ、チチカカ湖と巡ります。オプションでナスカも。

2023年に向けて

 2020年3月、第4回研修旅行の方々を無事日本に送り、国境封鎖になる12時間前にやっとペルーを出国、なんとか日本にたどり着いてから早くも2年の月日が経過しました。
 その間、大学での授業もオンラインになったり、学生の皆さんも教師も混乱の中で過ごしてきました。そして、この春からは対面で授業ができる大学が増え、以前の様子に少しずつ戻りつつあるようです。「ペルー文化交流研修旅行」のHPを整理するゆとりがやっとできてきました。
 第4回参加者のアンケートと写真をまとめました。「前回までの記録」に収めましたので、どうぞご覧ください。アンケートを読み直し、参加者の方々がわずか1か月の経験からいろいろなことを感じ取って下さったことをあらためて嬉しく思いつつ、もっともっと多くの皆さんにその機会を提供できたらと思っています。

 コロナ禍で何かできることはないかと考え、2022年1月からペルーで日本語を教えている先生のクラスのペルー人、メキシコ人の学生さんたち、日本の大学のクラスでスペイン語を勉強している学生さんたちが週1回zoomを使って、いろいろな話をしています。
 自分達の地域の話、興味のあることなど数枚の写真を使って紹介をしたり、それに質問したり、話はどんどん広がりあっという間に時間が過ぎます。なかなかスペイン語や日本語で表現できないこともあるのですが、先生たちの力を借りて会話を楽しんでいます。そして、いつか現地で会おう、と話しています。

 コロナウィルス感染の状況は先の見えないところがあります。まだまだ決定とはいきませんが、できれば2023年に向けて少しずつ準備をしたいと考えています。(浦眞佐子)

第4回ペルー文化交流研修旅行無事帰国!

 新型コロナウィルス感染拡大が心配され始めた頃、第4回の参加者10名は2月14日に日本を出国、3月14日までの1か月間の研修を終え、ペルー国境封鎖の48時間前に出国、無事帰国しました。2月初め研修地アレキパに水害があり、その後研修後半には感染拡大による行動制限も始まり、なかなか予定通りにいかない研修でしたが、現地ペルーの皆さんの暖かい協力を得て研修スケジュールを変更し、それぞれが有意義で貴重な体験を持って帰国することができました。
 治安が悪く危険ではないか、高山病は大丈夫か、食事は食べられるか等々、出発前は不安が多かったのですが、実際に目にする景観は素晴らしく、心配は杞憂に終わり、前半の国内旅行中は感動の毎日でした。ペルー人の生活は経済的にも安定しつつあり、観光立国を実現している様子を見ることができました。
 後半のアレキパでの研修では、ホームステイする家族がそれぞれの学生を家族同様に暖かく迎え入れてくれ、なかなか通じてくれないスペイン語に苦労しながらも、家族とは心を通じ合わせていくことができました。研修予定の学校は水害の影響で授業の始まりが遅れ、その間はペルー人の先生とのスペイン語コミュニケーションクラスが開かれ、予習復習には家族も手伝ってくれました。学校で折り紙や習字を教える活動だけでなく、市役所では一般の方々向けのイベントを開催、その場に来ていた先生から、自分の学校でぜひ教えてほしい、と公立学校で先生方に教える経験もしました。予定通りに進むのが当たり前の日本の社会、予定通りにいかなくても臨機応変に違った結果が生まれるペルー社会、それぞれの国民性による価値観の違いを見た思いでした。
 このような経験を得たことが、自身の視野を広げ、少しばかりたくましくなった自分を学生たちは発見しています。今後、この研修旅行での経験が、どこかで役に立つことを期待しています。

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